【NO.63】
こんにちは!レオフランマ障害者支援チームです!
今回は「障害者雇用の農福連携」について掲載したいと思います。
農福連携とは、「農業分野」と「福祉分野」が一体となって行われる取り組みです。
近年では、この農福連携が注目され、各地で増えてきています。
◆農福連携
農福連携とは、障害者や高齢者などが農業に携われるよう、国や自治体、法人などがそれを支援する取り組みのこと。
農福連携の取り組みが進むことで、障害者や高齢者、生活困窮者の働き口を創出できるとともに、農業分野では高齢化による後継者・働き手不足の問題を解消できると期待されています。
農福連携という考え方が広まり始めたのは2016年ごろで、政府が定めた「ニッポン一億総活躍プラン」(2016年6月 閣議決定)においては、社会的に弱い立場の人々が最大限活躍できるような環境整備の一環として「農福連携の推進」が盛り込まれました。
これをきっかけとして、その後「日本農福連携協会」が設立された。全国の農福連携に関わる団体を包括するプラットフォームとして立ち上がり、農福連携の啓発セミナーや農福連携によって生産された農産物の販路拡大などを行っています。
農林水産省・厚生労働省・民間企業・NPO法人・農家などが垣根を越えて一体となり、農業における課題と福祉における課題を一挙に解決すべく取り組みがスタートしています。
◆農福連携のメリット
【農家側のメリット】
1. 労働力不足の解消につながる
農業者側が得られる一番のメリットは労働力を確保できる点にあります。
農業分野における働き手不足はかなり深刻であり、そこに「人が来てくれる」となれば願ったりかなったりです。
2. 社会貢献によるQOL(Quality of Life)向上
障害者へ就業機会を提供することは、まぎれもない社会貢献活動である。
このような社会貢献をおこなうことは、農家・農場経営者自身のQOL向上につながると考えられています。
3. 人と人との交流が盛んになり地域活性化につながる
過疎地域においては、人が流入することが直接的に地域活性化につながることも多く、
新たに障害者の働き手が増えることで、人と人との交流が盛んになる可能性が高まります。
【障害者側のメリット】
1. 障害者の作業能力を考慮した仕事設計が可能
農作業には、畑を耕すところから、種まき、収穫、発送業務までさまざまなものがある。
そのため、障害者一人ひとりの身体状況・作業能力に応じた職場設計・仕事設計をすることができます。
2. 自然のなかに身を置くことで身体的・精神的にプラスの効果を得られる
自然のなかで過ごすことで体にもいい影響が見られる。農林水産省が2014年に発表した「農と福祉の連携についての調査研究報告」では、農業活動に取り組んだ結果、半数近くの方が「精神面・身体面の状況が改善した」と回答している。
また、近年植物工場での障害者雇用も増えているが、これは空調設備や温度、湿度などが一定に保たれている環境が、環境面での配慮が必要な障害を持つ人々にとってマッチするためです。
3. 一般就労への移行につながる
農業は言うまでもなく、体を使う仕事であり朝も早い。農業に携わることによって、規則正しい生活習慣が身につき、一般就労にむけた訓練にもなる。
4. 社会コミュニティへの参加機会を得られる
一般的な事務職であればオフィスにこもりきりになってしまうところを、農業であれば野外で作業することが多くなる。
通りすがりに声をかけられる、隣の畑の人と仲良くなるなど、地域コミュニティとの接点もおのずと増えていくため、社会生活の訓練にもなります。
◆まとめ
障害者雇用は多様化が進んでおり、以前にも掲載したテレワークなども広がってきています。そして今回ご紹介した農福連携は、社会的問題を障害者雇用で解決するとともに、労働力不足に陥っている農家と就労を目指す障害者の両面にとってメリットが大きい取り組みです。
今では、農福連携とテレワークなんかも掛け合わせて雇用ができる時代、仕組みも出てきているので、これからもっともっと1人でも多くの雇用が生まれることを期待しています。
どんなことでもお問い合わせがあればいつでもお気軽にご連絡下さい(^^)
レオフランマ株式会社
障害者事業部
TEL:06-4392-7643
https://www.leoflamma.com/
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